ぼくの行く道

青年海外協力隊2019年度1次隊(小学校教育)バヌアツ

「今、元気でいられる。」ことの凄さと難しさ

バヌアツで、「デング熱」という病気にかかった話。 (写真は、バヌアツの村の幼稚園での手洗い場面(ボクのめいっ子)) 2月末のある朝、 突然、39度の高熱が出た。 その日はもう1学期が始まっていて、 ボクがする授業もあったんだけれど、とても立ち上がれ…

コロナ禍のバヌアツ①

ボクは3月21日(土)まで、バヌアツにいた。 その時点までのバヌアツの様子を、思い出せる限りで書いてみようかなと思う。 (※2020/6/11現在で、バヌアツでのCOVID-19感染者は0人らしい。) 中国の武漢で新型コロナウイルスが確認され、世界中に広まってい…

出会いと別れの季節

日本の卒業式と入学式のシーズンは、 3月と4月。 桜の季節になると、 ちょこっと切なくなったり、ちょっぴりワクワクしたりする。 (日本に帰ってきてからすぐに咲いた家の周りの桜) バヌアツの学校の1年間は、2月に始まって11月に終わる。 3学期制な…

Hello, world.

このブログを、バヌアツの人たちを始め、海外旅行や海外研修などで出会った世界中の友達に届けたいので英語バージョンを作ります。 今、翻訳や通訳を学んでいる大学生の妹が、日本語から英語に翻訳してくれた記事を、随時更新していく予定です。 世界中の友…

久しぶりの日本

日本に帰国して、2ヶ月弱が経ちました。 www.asahi.com www.jica.go.jp 3月末、 突然の帰国決定だったこともあったし、 ちょうどその頃、 デング熱という病気にかかってて隔離期間中ということもあったから、 バヌアツ、エキペ村の子どもたちや 同僚の先生…

お疲れ様。

海外で働いていても、 日本人と会った時には、 つい、「お疲れ様です。」と言ってしまう。 学生の頃は、そんなに言ってなかった気がするけど バイトをしたり、社会人になってからは ものすごくよく使ってる。 たぶん「こんにちは」よりも多く使ってる。 (海…

自分の手ですること。

水がなくて学校が開けない2週間、 エキペ村の人たちは、 ただぼんやりしてたわけでも、 水を求めて雨を待ってただけでもない。 このままだと、 水が止まるたびに休校にしなきゃいけないから、 (実際、去年そうだった。) 何とかしようとみんなで話し合って動…

学校が始まった!!

2ヶ月の長い夏休みが終わって、 エキペ小では、昨日から新しい1年が始まった。 久しぶりの登校で、しかも新しい学年のスタートだけど、 いつもと変わらない、元気で明るくてテンション高い子どもたち。 本当は、 夏休みの終わりは、2月2日。 本当なら、 2月3…

先生が足りない問題

ある先生たちのワークショップ(勉強会)で、 1クラスの人数の話になった。 バヌアツの学校の1クラスは、 10人~40人と地域や学校によって様々。 40人くらいを目安にクラスを分ける。 (その先生もちゃんとした人数は分かってなかった。) この1クラスの人数…

ファンドレイジングという相互補助の仕組み

バヌアツでは、 ファンドレイジングが盛んに行われてる。 英語の「Fundraising」は、 「資金調達」という意味で、 主に「NPOが活動する上で必要となる資金を集めること」として使うらしい。 jfra.jp バヌアツのファンドレイジングは、 村のコミュニティのお…

ふるさと

この国の人たちは、 「ふるさと」をとても大切に思ってる。 みんな、 自分の国のことが大好き。 「バヌアツはいいだろ! のんびりしてるし、フルーツたくさんだし!」 って、 この半年間、どれだけセールされたことか。 初対面の人と会うと、 1番初めの会話…

村の歩き方

上を向いて歩こう。 時々、ココナッツが落っこちてくるから。 当たったら怪我じゃ済まないこともあるから。 足元にも目を向けながら歩こう。 地面はボコボコだから。 ビーサンで石蹴っ飛ばしたら爪が割れちゃうから。 時には、木陰に腰を下ろしてみるのもい…

ちょっと政治の話

バヌアツは、独立してから39年の比較的若い国。 独立前、イギリスとフランスが共同統治していた影響で、 英系と仏系の政党が争っていて、なかなか政治が安定してこなかったみたい。 コロコロと首相が代わってきた。 簡単にどんな政治か見てみると、 共和制 …

バヌアツのお金

バヌアツのお金の単位は、「Vatu(バツ)」。 そのお金の価値はというと、 ほぼ、 1バツ=1円 だから、 日本人のボクらにとっては分かりやすい。 (正確には、2020年1月19日23時24分の時点で、 1バツ=0.94円。) 例えば、 この1.5Lの水のペットボトル…

幸せな日本の味

バヌアツの首都ポートビラには、 いくつかの日本食料理屋がある。 エキペの村人の家で1日三食、 バヌアツ流村ごはんを食べてると、 時々食べる日本食が、泣くほど美味しく感じる。 ちなみに毎日食べてる オーソドックスなエキペ村飯はこんな感じ。 (ご飯の…

噂の力

噂の力は強力だ。 良い噂も、 悪い噂も、 広まる速度はものすごく速い。 コミュニティーが狭くて、 人と人の繋がりが密で、 のんびりする時間が山ほどある、 おしゃべり好きの多いバヌアツでは、 特に、噂が強大な力を持ってる。 「サイクロンが近づいてるみ…

山間の綺麗な川で大アドベンチャー

山間の緑豊かな田舎の村 ラミーン村に滞在した2日目。 「近くの川が気持ちいいから出かけよう!」 「ボーイズはみんな好きな場所なんだよ!」 というわけで、ボーイズたちや 犬たちと一緒に川へ泳ぎに出発! 元気に歩くボーイズたちの手には、バナナの束や…

山間の緑豊かな田舎村

エキペ村よりもさらに田舎のその村の名前は、 「ラミーン村」 Google Mapに名前も載っていないその村には、 エキペの人たちの親戚が暮らしている。 湿っていて豊かな土地のあるその村は、 畑を作るのにすごく適した場所らしい。 かなり高い土地にあるため、 …

明けましておめでとうございます。

1月1日 けたたましい騒音と共に、 2020年を迎えた。 バヌアツでは、 新年に変わる瞬間に、大きな音を鳴らすのが習慣らしい。 まずは0時になった瞬間に、 村の集会や日曜日の教会で、 人を集める時に鳴らす大きな鐘を鳴らす。 なんだか除夜の鐘みたいだけど…

(メモ)子どもの育つ場所

日本で小学校の先生をしていた4年間。 「教室」って空間をすごく大事にしてた。 教室の中の、みんなの関係はどうか。 教室の中で、どんなことを学んで、 どんな力が付くのか。 教室がどれだけ、温かい場所になってるか。 居心地のいい場所になってるか。 安…

バヌアツ流BBQ

時々、 「チキンをRoast(ロースト:焼く)するぞ!」と声をかけられる。 何でもない休日に。 学校のピクニックの日に。 エキペ村の人はみんな、 火を起こすのがものすごく上手くて、 森の中で、海辺で、すぐにBBQが始まる。 首都のスーパーで冷凍の鳥の手羽…

(メモ)子どもが学ぶ姿を見守ること

エキペ小学校の多くの算数の授業は、 大学の講義にちょっと似てる。 (そうじゃない先生の授業も、もちろんある。) (それに、そうじゃない大学の講義だってもちろんある。) 先生が話して説明する。 ↓ 先生が黒板にいくつかの問題を板書する。 ↓ 子どもたち…

良いお年を。

バヌアツの年末はさわがしい。 村人はみんな、首都ポートビラに買い物に出かけて、 村に帰ってきて夕飯を家族みんなで一緒に食べて、 深夜0時前から1時間くらい、 騒音を立てまくる(らしい。まだ話に聞いてるだけだから、この後体験する。) 車のクラクション…

伝統料理ラップラップを作ってみよう

バヌアツの伝統的な食べ物 「Lap Lap(ラップラップ)」 イモ類をすり潰し、蒸した食べ物。 (バナナ、マニョック(タピオカの原材料)、タロなど、それぞれ味と食感が違う。) バヌアツ人が、昔からずっと作ってきて、 大好きで大切にしている食べ物。 (感…

得られるものと失われてくもの

元々、校長先生もやっていたという ボクのお父さんと同い年くらいの同僚の先生と 2人でワインを飲みながら、ちょっと深い話になった。 バヌアツには、 数多くのカスタム(伝統のこと)がある。 83の島があって、 100以上の言語のある国だから、 それぞ…

健康はきれいな水から

エキペ村には、 水を綺麗にする施設から引いている水道がない。 (日本の小学4年生で学ぶ「浄水場」など市や町で管理されている施設) 村にある水道は、 かなり森の奥地にある川から水を引いているらしい。 この水道設備は、 10年以上前のアメリカのボラ…

エキペ村のピキニニ

バヌアツの言葉、ビスラマ語で、 「子ども(Child)」のことを、 「Pikinini(ピキニニ)」という。 エキペ村のピキニニたち、すごく可愛い。 髪の毛がくるんくるん、 目がぱっちり、 まつ毛が長くてカールしてて、 手を繋ぐポジションを何人もで取り合った…

暑い季節の誕生日

いつもの日本の12月は、 風が冷たくするどくなって、 富士山に雪がかぶったことに喜んで、 クリスマスが近づくにつれてちょっと街がウキウキして、 冬の香りがする。 バヌアツの12月は、 日が強い時は肌がジリジリして 汗がダラダラ流れて、 海で遊ぶのが気…

ところにより晴れ、時々雨

この不思議な天気予報。 天気予報の要素が含まれ過ぎてるような気がする。 外しようがない完璧な予報のような気がする。 けれど、バヌアツの雨の日は、 まさにこの天気予報のような天気のことが多い。 ものすごい雨が降ってきたと思ったら、 ピタッと止んで…

エキペ村の朝食

エキペ村には、毎朝、 パン屋さんが来る。 このパン屋さんの車は、 たくさんのパンを積んで島を一周していて、 (正確には、2台の車で半周ずつ) 村人は、毎朝、このパン屋さんを心待ちにしてる。 パン屋さんの車が来ると、 子どもたちが一斉に集まってくる。 …