ぼくの行く道

青年海外協力隊2019年度1次隊(小学校教育)バヌアツ

健康はきれいな水から

エキペ村には、

水を綺麗にする施設から引いている水道がない。

(日本の小学4年生で学ぶ「浄水場」など市や町で管理されている施設)

 

村にある水道は、

かなり森の奥地にある川から水を引いているらしい。

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この水道設備は、

10年以上前のアメリカのボランティア

「Peace Coop(ピースコープ)」

2人が村人と一緒に作ったもののようで、

 

ボランティアたちが帰った後は、

村人が自分たちで管理している。

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水道のホースが壊れたら、新しいものと交換して、

水が足りなくなっら、水を貯めるために一時的に元栓を止めて。

 

バヌアツには、このような水道すら無い村もたくさんあって、

エファテ島一周ツアーをすると、

川で、身体を洗ったり、洗濯物をしている人を見かけることもある。

 

きっとエキペ村も、

この水道ができる前は同じように生活していたんだと考えると、

すごく大変だったんだろうなと思う。

 

 

水は、人が生活する上で、とても大切なもの。

 

飲み水や料理、食器の洗い物、

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洗濯、身体を洗い、トイレを流すなどなど。

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これらは、水が無いとできない。

 

言葉にすると簡単で基本的なことだし、

日本にいると、

よっぽどのことがない限り水が無くなることはないから、

水のありがたみを忘れがちだった。

 

けど、

川から引いてる

気分屋で気まぐれで

しょっ中水が止まる

水道で生活してみて身にしみた、

 

 

水がなくなると相当しんどい。

 

 

レインタンクの水で料理をしても、

食器が洗えず、

シャワーも浴びれないから、

海に浴びに行き、

トイレも水が流せない。

(から、林の中に行ったりもする。)

 

ちなみに、

夕方になるとよく水がなくなる。

 

それに、

水が止まって、学校が休校になり、

子どもたちが家に帰されることもしょっ中ある。

(水が無いと、学校のトイレは大変なことになるから。)

 

水が無いと、生活することすらままならない。

 

 

日本では、

水道から、綺麗な水が出てくるのは当たり前。

静岡県の水道水は、本当に美味しいと思う。

 

エキペ村では、

水道の水が、茶色になるのはけっこう当たり前。

(大雨の次の日なんかは茶色く濁ることがある。)

 

シャワーを浴びていて、これが出てきた時は

ちょっとゾッとした。

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(蚊の幼虫ボウフラちゃんが見えるでしょうか。)

 

 

衛生面的にも、健康面的にも、

綺麗な水を使うことはとても大切なこと。

 

そこで先日、

JICAバヌアツの技術協力の部門の方に来てもらって、

(JICA事業は、ボランティアだけじゃなくてたくさんのことをしてる。)

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エキペ村に浄水の仕組みを取り入れられないか、

村人と話し合い、簡単な調査をしてもらった。

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自然の力を生かして、水を綺麗にする仕組みがあるらしい。

(まだエキペ村でできるかどうか分からないから、あまり詳しいことは書けないけれど。)

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ボクが村にいる残り1年3ヶ月のうちに実現できるといいな。

 

 

それから、

エキペ小の幼稚園で手洗い指導をしている場面を見かけた。

 

ご飯を食べる前、

みんなで歌を歌って、先生が呼んだ子から、外に手を洗いに行く。

2つのバケツと石鹸が用意されていて、

片方のバケツで洗い、もう片方のバケツですすぐ。

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このやり方が衛生的かどうかは一先ず置いておいて、

手洗い指導をしているところに感動した。

 

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エキペ小学校で、食事前に手を洗っているところは見たことがないし、

そもそも、村の大人たちが石鹸で手を洗っているところも見たことがない。

 

 

ボクの活動の算数とは少し違うけれど、

自分の「健康」のために

手を洗って「綺麗」に保つことは、

学校での大切な学びの1つだと思うから、

 

来年度の活動の中で、取り組めたらいいなと思う。

 

 

日本で当たり前のことが、

バヌアツでは当たり前じゃないことが多々ある。

 

水のことを考えていて、しみじみ思った。

 

市役所や町役場、それから、浄水場や下水場、配管の作業など、

「水」のために毎日働いている方々に、心から感謝ですね。