先生が足りない問題
ある先生たちのワークショップ(勉強会)で、
1クラスの人数の話になった。
バヌアツの学校の1クラスは、
10人~40人と地域や学校によって様々。
40人くらいを目安にクラスを分ける。
(その先生もちゃんとした人数は分かってなかった。)
この1クラスの人数はかなり重要で、
それによって子どもたちの教室での過ごし方や学び方に大きな違いが出る。
例えば、
全学年単級の、
去年のエキペ小学校の1年生は、28人。
ベテランで授業も上手な先生が担任をしていたけれど、
小学校に来る前に、幼稚園に通っている子もいれば、
そうじゃない子も多くいるから、学力も能力も差がすごくて、
長い時間は集中が続かなくて、先生はまとめるのにかなり苦労していた。
(特にバヌアツの小学校の1コマは90分もあるから。)
それで、
「クラスを分けて、もうちょっと1クラスの人数減らせたら、
もっと子どもたちが学習に集中できるよね。」
と意気投合し、
「だけど、先生の人数足りないんだよな~。」
という問題にぶつかった。
バヌアツも先生が足りてないらしい。
それが、
・教育予算の問題なのか。
・教員養成課程の課題なのか。
・教員という職業の価値が課題なのか。
・教育省が上手く機能しているかどうかという行政課題なのか。
何が1番の原因なのかはっきりとしたことは分からないけれど、
きっといくつかの要因が影響してるんだろうと思う。
日本の教育界も、先生が足りてない。
教員採用試験の倍率低下もかなり騒がれている。
出典:文部科学省「令和元年度公立学校教員採用選考試験の実施状況について」
個人的には、妹尾さんのこの意見にすごく同感で、
教員養成課程とか研修とか、
採用される前もされた後も、先生がいかに学ぶか
先生がいかに先生になっていくか、
が大切なんじゃないかなと思ってる。
けれどまずは、人手不足な中、
学校に代わりの講師を配置してもらって、
海外で2年近くの研修をさせてもらってる
自分こそ学びを深めて帰らなきゃいけないなと、
バヌアツの先生と話していて、改めて思った。
(ワークショップ終了記念撮影)