ぼくの行く道

青年海外協力隊2019年度1次隊(小学校教育)バヌアツ

出会いと別れの季節

日本の卒業式と入学式のシーズンは、

3月と4月。

 

桜の季節になると、

ちょこっと切なくなったり、ちょっぴりワクワクしたりする。

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(日本に帰ってきてからすぐに咲いた家の周りの桜)

 

 

バヌアツの学校の1年間は、2月に始まって11月に終わる。

3学期制なので、こんな感じ。

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 入学は2月、卒業は11月。

 

この時期は、バヌアツの夏で、

場所によっては日陰にいても汗がダラダラな季節。

(地球の南半球だから、日本とは季節が反対。)

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11月の学年末のバヌアツの学校は、

学年末テストや

卒業テスト、

成績付けや

卒業式の準備

などでバタバタしながらも、

 

近づいてくる長い夏休みに向けて、

早くものんびりモードがスタートする。

(普段からのんびりモードなんだけど、

長期休み前や休み後は、スーパーのんびりモードになる。

どのくらいのんびりかっていうと、

夏休み前の3週間くらいはほぼ授業をしない。)

 

 

卒業式は、学校の1年間の中でも最大のイベント。

 

2週間くらい前から、

どのクラスでもダンスをしているのをよく見かけるようになる。

卒業式で披露するダンスの練習。

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段々と1年間の終わりが近づくにつれて、

学校全体の雰囲気が変わってくるのは、どの国でも一緒なんだな〜と思って、

どんな卒業式になるのかなとワクワクしてた。

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会場はどこで、どんなプログラムで、どんな雰囲気なんだろう。

 

ところが、全然準備が始まらない。

卒業式の1週間前なんて、

夏休みモードになっていて、先生も子どもも来たり来なかったり、来なかったり来なかったり。

 

卒業式前日になって、

ようやく会場の準備開始。

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プログラム印刷。

成績表の印刷。

プレゼントを包んだり、

・・・

などなど、

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深夜まで先生と一緒に準備した。

 

ところが、当日の朝、起きると

外は雨。

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早く来た大人たちが会場を屋根のある場所へ移動。

少しずつお父さんお母さんたち、村の大人たちも大勢集まってきて、

みんなで急ピッチ…ではなく、のんびり準備。

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予定時間を大幅に過ぎながらも、無事に卒業式開始。

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村の学校の卒業式は、村人みんなが集まって、村人みんなで祝う感じ。

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卒業生が入場し、

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校長先生や教育委員会の先生、村のチーフ(酋長)などの話があって、

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卒業証書の授与。

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各教科の成績が良い子へのプレゼント。

村のお母さんたちが作ってくれたご飯をみんなで食べて、

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(大イベントだから当然カバも飲んで。)

卒業生や在校生がダンスを披露したり、

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DJ担当の先生がノリノリの曲を流し始めたり、

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午後は、修了式。

在校生の成績が良かった子へのプレゼント。

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1日がかりで、村人全員で、

1年の終わりのイベントを祝い、楽しむ。

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とにかく、みんなで楽しんでる感じ。

こういう、地域力というか、コミュニティの繋がりみたいなものが、やっぱりすごくステキ。

 

そして、やっぱり、1年間の締めくくりにある

「卒業式」って行事が好きだな〜と思った。

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(別の日に行った幼稚園生の卒園式)

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(昨年度、卒業した8年生たち)

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(1年の終わりだから、先生たちで記念撮影)

 

 

日本では、今、9月入学が議論されてる。

 

・海外の学校との連携(主に欧米大学との留学協力など)や、

・休校期間の遅れをリセットすることなどのメリットと、

 

・来年4月に入学するはずの子たちが幼稚園保育園で9月まで待機しなければいけないことや、

・今一緒の学年の友達と学年を分ける必要があったり、

・企業では、来年度、夏まで新入社員のいない空白期間、

・学校の年間計画、授業計画を大幅に見直したりなどの

コロナウイルスによって混乱してる今の教育現場にとってのデメリット。

 

どうなるんでしょうか。

 

今の子どもたち、

それから、これからの子どもたちにとって良い方向に向かいたいなと思う。

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