美味しいカバの作り方
バヌアツ人はカバが大好き。
バヌアツ人との会話に困ったら、カバの登場。
カバの話をすると、大体、みんな喜ぶ。
日本人のボクが、
「カバ好きだよ」なんて言ったら、
フーーーーって言いながら、
ハイタッチ。
どこのカババーがイチオシとか、
今日のカバは、どこのカバが濃くて良いとか、
一人一人のこだわりがすごい。
そんなカバの
美味しい作り方のご紹介。
カバ(Kava)は、
コショウ科の木の根っこを使って作る。
産地の島によって少し味が違うらしい。
エキペ村の人たちは、自分で畑を持っていて、
時々、畑から根っこを引き抜いてきたり、
そうかと思ったら他の産地の根を買ってきたりと、
その時それぞれ。
(村の人と話してると、
どこの産地かはあんまり気にしてないような気がする。)
①根を太い主根と細い側根に切り分けて、皮を剥く。
この作業はすごく大切で、
皮を丁寧に綺麗に向いた方が、
飲みやすくなる。
もう少し正確に言うなら、
口当たりがまだましになる。という感じ。
②太い主根を細かく切り分ける。
③細い側根を洗う
④乾燥させる
⑤根っこを全てミートミンサー(肉をミンチにする機械)みたいなやつで、細かく荒く砕く。
この作業を機会を使わないで、
根っこをただただ噛んで砕いて作る方法もある。
(すごく強くて、ボクは友達が噛んで作ってくれた一杯を飲んだだけで、
立てなくなって半日浜辺で寝てた。)
⑥網目の細かいネットか布に包んで、水に浸して、よくよくこす。
これが一番大切な作業。
水をどのくらい入れるか、
どれだけ丁寧にカバのエキスを搾り出すか、
によってカバの良し悪しが決まるらしい。
何度も何度も水に浸して、搾ってということを繰り返す。
⑦搾り終わった根っこの残りカスは別の入れ物によける。
んだけど、人によっては、これをもう一回ミートミンサーにかけて⑤と⑥を繰り返す人もいる。
ちなみに、この根っこの残りカスは、
マカスと呼ばれてて、使い道が2種類ある。
(使い道1)
マカスだけを使ってもう一回、カバを作る。
成分をかなり絞り出しちゃった残りカスだから、
お湯を使って、
⑥の作業をもっともっともっと丁寧にやる必要がある。
ちゃんと作ったカバほどじゃないけど、
まあ、けっこう普通に飲める。
(使い道2)
乾燥させてパウダー状にして、パウダーカバにする。
バヌアツの周辺国(フィジーやオーストラリア)では、このパウダーカバを飲むらしい。
バヌアツでお土産用として売られてもいるらしい。
(残りカスを輸出してんの!?お土産用にしてんの!?と疑問だし、
バヌアツの自分たちの新鮮なカバに誇りを持ってる人たちだから、これは話半分)
村の友達たちは、きっと今日も夕方から、
真剣に、丁寧に、カバを作るんだろうな。