ぼくの行く道

青年海外協力隊2019年度1次隊(小学校教育)バヌアツ

ゆるやかな時間の中で

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バヌアツの人は休憩が大好き。

Spel(スペル)っていうのは、ビスラマ語で休むって意味ですが、

この言葉しょっ中聞きます。

家族の家で、何か手伝おうとすると、

「いいのいいの、あなたはスペル。」

学校で、お昼を食べた後、すかさず

「午後の授業までは、ちょっとスペルだよ。寝てきな。」

畑仕事してる時、

「お前、働きすぎだ。スペルしろ。」

 

そんなにせかせか動いてるように見えるかな。

どちらかというと、これまでのんびり屋だってみんなに言われてきたんだけどな。

 

と思ったりもしたのですが、違いました。

バヌアツの人々もみーんなしょっ中スペルしてます。

学校では、朝学校が始まる時間を過ぎても、先生も子どもものんびりやって来ます。

休み時間は、先生も子どもも座っておしゃべりしたり、何か食べてたり。

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(これは日本でいう2,3時間目の業間休み。山盛りの米食べてる!)

お昼後もやっぱりおしゃべり、

放課後もやっぱり集まっておしゃべり。

 

日本では、毎日、全力疾走で仕事を追いかけてる感じで、

次は!次は!次は!って毎日働いてたような気がします。

それは、事務仕事をさっさと終わらせて、

学級のことやクラスのみんなのことを、のんびり考える時間が欲しかったから。

 

ぼくには必要だったからそうしてただけで、

バヌアツと日本、どちらがどうとかじゃなくて、

 

ここではこの時間の流れ方がすごく自然。

1日って案外、時間たっぷりあるんですね。

 

学校から帰ってからや、土日には、

家族でのんびりスペルタイム。

 

ご飯をみんなで食べて、ゆったりおしゃべり。

畑仕事をみんなでして、ゆったりおしゃべり。

教会にみんなで行って、ゆったりおしゃべり。

 

早口のビスラマ語か、地方言語(エキペ村の言葉)だから、

まだ何て言ってるのかはあんまり分からないんですが、

たぶん、くだらないジョークから、真剣な相談まで 。

 

とにかく会話の量がたくさん。

 

日本で、家族や同僚とここまで話してたかな、と自分を振り返ってしまいます。

 

そういえば、いつも海外に行くと極力、その国にひたりたくて、

日本の家族や友達とあんまり連絡取らなくなるんですが、

なぜかバヌアツに来てから、家族や友達と連絡取りたいなと思うことが多い。

 

旅行と住むことの違いかな?

バヌアツ人の影響かな?

 

大事な人たちを大事にしたいな。

と、ゆるやかなバヌアツの時間の中で思います。

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