ぼくの行く道

青年海外協力隊2019年度1次隊(小学校教育)バヌアツ

イベントのご飯はビーフ

時々、

どこか遠くの方から、

ある時はけっこう近くから、

牛や豚の鳴き叫ぶ声がしてくる。

 

ものすごい声で、何度も何度も鳴いて、

文字通り、断末魔の叫びという感じ。

 

こういう時は、家族や村でイベントがある時。

 

村には、いたるところに牛や豚、ヤギがいる。

一応、それぞれ木にくくりつけられているけれども、

人が近づくのもおかまいなしに、とても自由に振舞っている。

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村の人たちに聞くと、

この牛はあのおじいちゃんので、

あのヤギはあの子のだよ。

と、誰もが持ち主を知っている。

 

そんな牛や豚たち。

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お祝い事や家族の誰かが亡くなった時、

お父さんが出稼ぎにしばらく海外に出かける時、

新しい事業が完成した時などなど、

イベントがある時には、

村では普段はあまり食べない牛や豚を食べる。

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何度も何度も木の棒で叩いて屠殺するから(食べるために殺すこと)

悲痛な叫びが村中に聞こえる。

 

牛がお亡くなりになると、

家族のみんなで解体作業。

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すごく慣れた感じ。

 

お父さんが骨から切り離す。

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大きなお兄ちゃんたちが小さなカケラにさばく。

 

小学生も手伝う。

写真の彼は、食べやすいサイズに切り分けてる。

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切り終わったら、みんなで料理。

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みんなでご飯。

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普段の村の食事は、鶏肉ばかりだから

時々食べるビーフはとても美味しい。

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パチンコで撃ち落とした鳥を、

その場で羽をむしって、火を起こして丸焼きにすることもある。

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(見た目はちょっとしんどかったけど、美味しかった。)

 

野生の豚がいたと言って、

銃を持ち出して、追いかけることもある。

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(この日は捕まえられませんでした。)

 

 

日本で生活するよりも、

「命」を食べてることを身近に感じることが多い毎日。

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バヌアツ人と一緒に、

食べる前には必ずキリスト教の「お祈り」をして、

 

日本人として小さな頃からずっと言ってきた「いただきます」を唱えて、

 

毎日、美味しく命をいただいてます。

 

命はどうしてたいせつなの? (こころのえ?ほん)

命はどうしてたいせつなの? (こころのえ?ほん)

 

(とても大事な大事な、ぼくの小学校の時の先生からもらった絵本。とても素敵な絵本。)