ぼくの行く道

青年海外協力隊2019年度1次隊(小学校教育)バヌアツ

バヌアツ人の強靭(きょうじん)な足

f:id:Bokutaro:20191030145004j:plain

(この記事では、写真の足元に注目して下さい。)

f:id:Bokutaro:20191030151421j:plain

 

 

エキペ村では、

 

ほんのごく一部の人が

靴を履いてる。

f:id:Bokutaro:20191030145458j:plain

基本的に多くの人が

毎日、ビーサンを履いてる。

f:id:Bokutaro:20191030145519j:plain

 

かなり多くの人が

はだし。

f:id:Bokutaro:20191030145534j:plain

 

登下校もビーサンか、はだし。

f:id:Bokutaro:20191030150217j:plain

散歩もビーサンか、はだし。

f:id:Bokutaro:20191030150235j:plain

サッカーやバレーをするのもビーサンか、はだし。

f:id:Bokutaro:20191030150354j:plain

f:id:Bokutaro:20191030150413j:plain

(グランドには、サンゴ礁が死んでできた尖った石がゴロゴロしてるのに!!)

 

村に来て初めの頃、

少年たちがサッカーをしてるのを見てると、

f:id:Bokutaro:20191030150720j:plain

 

「カズは、フットボールシューズを買った方がいいよ。ケガするから。」

はい、そうしますとも。

「ブラックマンの足は、強いんだ。」

足の裏どうなってるんだろうと思うくらいですよ。

f:id:Bokutaro:20191030150703j:plain

 

 

散歩中、はだしで歩いてた2歳の子。

石をけっとばして、爪が割れて大泣き。

「大丈夫、君は強い子だろう!」と言い聞かせながら、

集めた草をしぼって、水を作って、傷口を洗うお兄ちゃんたち。

f:id:Bokutaro:20191030150734j:plain

(その直前の写真。右から2番目の男の子にこの後、悲劇が。)

こうやって強く育ってくんだろうなと思う。

(ちなみに大人もよく石をけっとばしてケガしてる。)

 

海岸の尖った岩たち。

f:id:Bokutaro:20191030150844j:plain

正直、立ってるだけでも痛いくらい尖ってる。

f:id:Bokutaro:20191030150828j:plain

平気な顔してはだしで歩いてくエキペの子どもたち。

(ちなみにぼくは転んで少し手をついただけで、手を切った。)

 

 

中には、

毎日、

朝から晩まで、

ずーっとはだし。というすごいお兄ちゃんもいる。

f:id:Bokutaro:20191030151213j:plain

 

「ブラックマンスタイルなんだ!」

らしい。

 

 

ふと、とても好きな本の一節に、

欧米人が靴を作って、毎日履いていることについて書いてあったのを思い出した。

 

パパラギ(白人のこと)は、足を固い皮で包んでいる。この足皮を日の出から日の入りまではき続け、旅行にも行けばダンスもする。たとえスコールのあとのように暑くても、脱ぐことはない。

これはいかにも不自然なことだから、足はもう死にかけていて、いやな臭いがしはじめている。実際、ヨーロッパ人の足は、もうものをつかむもこともできず、やしの木にだって登ることはできない。だからこそパパラギは、動物の皮を使って、自分の愚かさを隠そうとする。

 

パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集 (SB文庫)

パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集 (SB文庫)

 

 

 

ぼくもエキペ村に1年8ヶ月いたら

健康的で強い足になるだろうか。

f:id:Bokutaro:20191030151113j:plain