バヌアツ人の強靭(きょうじん)な足
(この記事では、写真の足元に注目して下さい。)
エキペ村では、
ほんのごく一部の人が
靴を履いてる。
基本的に多くの人が
毎日、ビーサンを履いてる。
かなり多くの人が
はだし。
登下校もビーサンか、はだし。
散歩もビーサンか、はだし。
サッカーやバレーをするのもビーサンか、はだし。
(グランドには、サンゴ礁が死んでできた尖った石がゴロゴロしてるのに!!)
村に来て初めの頃、
少年たちがサッカーをしてるのを見てると、
「カズは、フットボールシューズを買った方がいいよ。ケガするから。」
はい、そうしますとも。
「ブラックマンの足は、強いんだ。」
足の裏どうなってるんだろうと思うくらいですよ。
散歩中、はだしで歩いてた2歳の子。
石をけっとばして、爪が割れて大泣き。
「大丈夫、君は強い子だろう!」と言い聞かせながら、
集めた草をしぼって、水を作って、傷口を洗うお兄ちゃんたち。
(その直前の写真。右から2番目の男の子にこの後、悲劇が。)
こうやって強く育ってくんだろうなと思う。
(ちなみに大人もよく石をけっとばしてケガしてる。)
海岸の尖った岩たち。
正直、立ってるだけでも痛いくらい尖ってる。
平気な顔してはだしで歩いてくエキペの子どもたち。
(ちなみにぼくは転んで少し手をついただけで、手を切った。)
中には、
毎日、
朝から晩まで、
ずーっとはだし。というすごいお兄ちゃんもいる。
「ブラックマンスタイルなんだ!」
らしい。
ふと、とても好きな本の一節に、
欧米人が靴を作って、毎日履いていることについて書いてあったのを思い出した。
パパラギ(白人のこと)は、足を固い皮で包んでいる。この足皮を日の出から日の入りまではき続け、旅行にも行けばダンスもする。たとえスコールのあとのように暑くても、脱ぐことはない。
これはいかにも不自然なことだから、足はもう死にかけていて、いやな臭いがしはじめている。実際、ヨーロッパ人の足は、もうものをつかむもこともできず、やしの木にだって登ることはできない。だからこそパパラギは、動物の皮を使って、自分の愚かさを隠そうとする。
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ぼくもエキペ村に1年8ヶ月いたら
健康的で強い足になるだろうか。