暑い季節の誕生日
いつもの日本の12月は、
風が冷たくするどくなって、
富士山に雪がかぶったことに喜んで、
クリスマスが近づくにつれてちょっと街がウキウキして、
冬の香りがする。
バヌアツの12月は、
日が強い時は肌がジリジリして
汗がダラダラ流れて、
海で遊ぶのが気持ちいい季節。
こんな夏真っ盛りの季節に、
誕生日とクリスマスを味わったのは初めて。
バヌアツの誕生日では、
「身体を清める」
おまじないのようなことをする。
Happy Birthday!と言いながら
誕生日の人に向かって、
ベビーパウダーを頭からかけたり、
(これは結婚式でも同じことをしてた。
新郎さんの後ろのおばあちゃんに注目。)
石けんを溶かした水をたらいでぶっかけたり、
ただただ水をかけられまくったり。
ボクの誕生日の日は、
家族の大人たちが風邪を引いていて、
ボクがパワーを持て余してる子どもたちを連れて
海に遊びに行った。
海でハシャギながら
小さな子たちにこしょこしょと耳打ちするお姉ちゃん。
こっちを見ながらニヤニヤと。
聞こえないけど、たぶん、
「カズが誕生日だから、水かけるんだよ。」
という感じ。
一斉に襲ってくる子どもたち。
その後はもちろん、
水かけ合戦になって、
追いかけごっこをして、
打ち上げられたロブスターを見つけたりして、
くたくたになって家に帰る。
(と思ったら、まだまだ元気あって、
なかなか家に帰り着かなかった。)
夜は、友達たちとカバで乾杯した後に、
誕生日だからと、ソーセージを焼いて、
ワインでもう一回乾杯。
プレゼントをくれた友達や、
ボクが帰る前にこそっと、
「誕生日ケーキ首都で頼んでおいたんだけど、
出来上がってなかったから、来週食べようね」
って言ってくれたお姉ちゃん、
首都ポートビラの素敵なレストランで、
お祝いしてくれた同期の隊員。
ありがとう。
誕生日のメッセージ、ビデオクリップ
送ってくださった方々に心から感謝を。
何よりの励みになりました。