教室は間違うところだ
とても好きな絵本がある。
- 作者: 蒔田晋治,長谷川知子
- 出版社/メーカー: 子どもの未来社
- 発売日: 2004/04/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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長谷川さんのあったかい絵と蒔田さんの包み込むような語り。
授業で、発表するのは得意ですか?
授業で、手を挙げるのは好きでしたか?
毎週火曜日に授業に行ってる2年生のクラス。
とても元気で、パワフルで、にぎやかな子どもたち
素直で人懐こくて
本当に可愛い。
ただ、本当にパワフル。
このクラスの先生も大声で指示出したり、怒鳴ったりしながら授業してる。
当然、ぼくのつたないビスラマ語じゃ太刀打ちできない時がある。
(1週間に1回とか、その時だけ行く飛び込み授業の難しさを感じる。にぎやかでパワフルか、落ち着いてて静かとか、担任の先生によってクラスの雰囲気もルールも全然違うんだよね。)
この日は、図形の立体の勉強。
「面が4つで辺がいくつで…」とか
「平面だけの図形と、平面と曲面がある図形が…」など
ちょっと複雑な説明が必要な場面がけっこうあったから、
担任の先生にも授業の流れがわかるようにワークシートを作って、
「今日は先生が授業した方がいいんじゃないかと思う。」
と言ってみた。
(今思うと、他のクラスに比べて、そのクラスに苦手意識があったから逃げようとしてたのかも。)
「あはは、カズがしゃべった後に、分かりづらいところ俺が通訳してやるから気にするな!授業やりな!」
(日本語にするとこういう感じの、人のいいおっちゃんなんだよね。)
その後に、
「こうやって練習するからこそ、1年後にはペラペラになってるぞ!」
(ペラペラかどうかはさておき、その通りです。)
さて、授業はというと、
あの手この手で悪戦苦闘しながらも、
想像していたほどは、めちゃくちゃにはならなかった。
その中で、
立方体(サイコロ)や直方体(食べ物用タッパー)、円柱(ツナの缶詰め)や球(サッカーボール)
などの仲間を探す場面の時のこと。
初めは、探り探り何人かの子が発表していたけれど、
そのうち、分かってきたからか、すぐにものすごい人数の子が手を上げだした。
そのパワーの凄まじいこと!
「カズ!カズ!ミー!ミー!(僕!僕!)」
と、どの子も叫びながら手を上げる。
ちょっと一旦手を下げてもらって、
「しゃべらずに真っ直ぐ手を上げてる人に発表してもらうよ。」
と伝えると、
ほんの30秒くらいは静かに指名されるのを待つようになった。
けれど、我慢できない子たちの声がじわじわと出始めて、
静かにさせようとしたぼくの小賢しい言葉を吹き飛ばすように、
また、
ミー!ミー!の大合奏。
なんだかおかしく、子どもたちが可愛くなってきてしまって、
大爆笑してしまった。
授業中だったけど、思わず
「みんな最高だわ!写真撮らせて!」
と、撮った写真がこちら。
今日も上手くいかなかったら嫌だな~とか考えて、
大事なこと忘れてた。
教室は「せんせいも」間違うところだった。
(授業はそのあと、最後の問題の出し方が悪すぎて、子どもたちに全く伝わらず、
この問題はもうやめよう。次の時間にまた考えよう。と、
しっかり失敗した。オーライオーライ!)