ぼくの行く道

青年海外協力隊2019年度1次隊(小学校教育)バヌアツ

(メモ)子どもの育つ場所

日本で小学校の先生をしていた4年間。

「教室」って空間をすごく大事にしてた。

 

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教室の中の、みんなの関係はどうか。

教室の中で、どんなことを学んで、

どんな力が付くのか。

 

教室がどれだけ、温かい場所になってるか。

居心地のいい場所になってるか。

安心のできる場所なのか。

 

この教室で過ごす1年間で、

どれだけ伸びたんだろうか。

 

とかとか。

 

学級担任だから、

「学級」が考える時の基準になってたんだなと、今、思う。

 

 

本の学校では、子どもが教室で過ごす時間がとても多い。

だから、友達関係が固まりがちだったりする。

休み時間に外に遊びに行っても、けっこうクラスの子と一緒に遊ぶことが多いし、

クラスが変わると、放課後に遊ぶ仲間が変わったりもする。

 

バヌアツのエキペ小学校では、子どもが教室で過ごす時間が、日本ほど多くない。

休み時間や昼休みは、他の教室やグランド、木の木かげや浜辺など、自由にのんびりしてるし、

学年関係なく関わる時間がすごく多い。

(エキペ小学校は近くのいくつかの村から子どもたちが通ってるから、村ごとに分かれてたりはする。)

 

 

子どもは一体どこで育つんだろう。

 

朝、「自分の家」で目覚めて、

「学校」で多くの友達と会い、

「教室」でたくさんのことを学んで、

放課後、「地域」の中で遊んで、

夜、「自分の家」で眠りにつく。

 

もちろん、以前も、

「学校」や「教室」が、子どもの育ちに関わる一部分でしかないことは、分かってた。

 

けれど、今、JICA海外協力隊のボランティアとして、エキペ村にいると、

子どもたちが、

「地域」の自然の中で、

「地域」の異年齢のグループの中で、

学ぶことがいかに大きいかをすごく感じてる。

 

前にも書いたけど、

エキペ村は、子どもの育ちに理想的なコミュニティだと思う。

bokutaro.hatenadiary.com

 

お兄ちゃんお姉ちゃんの振る舞いを見ながら、

年下の子たちの面倒を見ながら。

 

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きっと子どもの育つ場所は、ボクが考えているよりずっと広いんだと思う。

 

子どもたちの周りに、なるべく多くの大人や年齢の異なる友達たちとふれ合える環境があるといいなと思う。