ぼくの行く道

青年海外協力隊2019年度1次隊(小学校教育)バヌアツ

噂の力

噂の力は強力だ。

 

良い噂も、

悪い噂も、

広まる速度はものすごく速い。

 

コミュニティーが狭くて、

人と人の繋がりが密で、

のんびりする時間が山ほどある、

おしゃべり好きの多いバヌアツでは、

特に、噂が強大な力を持ってる。

 

「サイクロンが近づいてるみたいだよ。」

 

「首都ポートビラで事故があったらしいよ。」

 

「あのお店は高いからやめた方がいいよ。」

 

「隣の村のおじいちゃんが亡くなったらしいよ。」

 

「昨日はあの子が酔っ払って転んでたよ。」

 

「村の誰々は、今日は首都に行ってていないよ。」

などなど。

 

なんでそんなこと知ってんの!?

という噂までが広まっていたりする。

 

首都ポートビラでさえ、

情報がインターネットに載ってないお店も多いし、

スーパーの品揃えがその時によって違うことも多いバヌアツ。

 

これまで、

困ったことがあればインターネットで調べればいいと思ってたボクは、

けっこう困ることもある。

けれど、

人に聞くと大抵解決する。

 

バヌアツでは、

Google検索やインスタ検索よりも

バヌアツ人に聞いた方が情報が分かることもあるほど。

 

もちろん、

噂には、尾ひれがつく。

 

これは日本も一緒だけど、

たぶん、

話し相手をもっと楽しませたいっていう

おせっかい力が働くからじゃないかなと思う。

 

噂話は誇張されがち。

 

それが善いか悪いかとかじゃなくて、

噂話はふくらんで聞こえてくるって思ってることが大事かもしれない。

 

今日も、ありあまるほどの時間を

村人とのんびりおしゃべりしながら過ごす。

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山間の綺麗な川で大アドベンチャー

山間の緑豊かな田舎の村

ラミーン村に滞在した2日目。

 

「近くの川が気持ちいいから出かけよう!」

「ボーイズはみんな好きな場所なんだよ!」

 

というわけで、ボーイズたちや

犬たちと一緒に川へ泳ぎに出発!

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元気に歩くボーイズたちの手には、バナナの束やブッシュナイフやモリ。

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あれ?

ボクが思っている「ちょっと川へ泳ぎに行こう」のイメージとは少し違うかもしれない。

 

進むにつれて、高くなってくる草木。

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ほとんど道がないから、ナイフで道を切り開きながら。

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うん。

やっぱり、ボクの思っていたピクニックとはちょっと違う。

 

草木の成長がすごくて、目印がなくなっちゃってて、何度か迷いながら、

2時間近くジャングルの中を進んだかな。

 

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見えてきた川は、ものすごい綺麗な清流。

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と思ったら、さっそくモリを片手に泳ぎ出す友達。

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瞬く間に、何匹もの魚をゲット。

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ここからは、川を上流に向かってさかのぼっていく旅。

 

河岸に道を作りながら、

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歩けなくなったら、川の中を歩いたり、泳いだりしながら。

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ボクらが何とかかんとか歩いてる間も、

ずっと泳ぎながら魚獲りを続けるボーイズ。

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沖縄西表島の密林で、沢登りしたことを思い出したけど、

(カヌーで川を登っていって、途中から歩いたり泳いだりして滝を目指すアクティビティ。ものすごく面白いのでオススメ。)

今回のこれはアクティビティなんて呼べるもんじゃない。

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道のないリアルなジャングルの中を、

はだしでヒョイヒョイと進んでいくバヌアツ人の後ろを、

何とか這いつくばって進む日本人。

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途中、足を滑らして、2回ほど落ちて、

その度に、たくましいボーイズに手を掴んでもらって引き揚げてもらいながら。

 

バヌアツボーイズたちが手を引いてくれたり、

踏み外しにくいルートを教えてくれたりしなかったらとても前に進めやしない。

そんな友達が後ろを振り返って、

「ワクワクするアドベンチャーだろ?みんな小さい頃からやってるんだよ。」

 

小さい頃からこんな大冒険してたら、

そりゃバヌアツのボーイズたち逞ましくなるね。

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やっとの思いでたどり着いた河原で、お昼。

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この頃には、獲った魚はこんな感じに。

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大きな火を起こして、

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魚の鱗と内臓を取って、

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その内臓やエラすらも、串刺しにして焼いて、

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焼いたバナナと一緒に食べる。

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エビも。

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食料や薪、魚を焼くための串、皿。

すべて、自然の中で調達したもの。

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友達が使った言葉。

この言葉が、見事に表現してる。

 

本当に「アドベンチャー」だ。

 

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お腹いっぱいになった後は、

たっぷり川で遊んで、泳いで、飛び込んで、

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夜、家に帰り着いた時にはヘトヘト。

 

 

バヌアツ流沢登りアドベンチャーは、

大自然を満喫するものすごくワクワクする冒険だった。

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けど、大変すぎて人にはあんまりオススメできないかも。

山間の緑豊かな田舎村

エキペ村よりもさらに田舎のその村の名前は、

「ラミーン村」

 

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Google Mapに名前も載っていないその村には、

エキペの人たちの親戚が暮らしている。

 

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湿っていて豊かな土地のあるその村は、

畑を作るのにすごく適した場所らしい。

 

かなり高い土地にあるため、

バヌアツのこの暑い季節でもけっこう涼しい。

 

かなり高い土地にあって、森の中にあるため、

電波もない。

 

そこで暮らす人たちの毎日の生活は、

 

朝日が昇る前から畑に働きに出て、

暑くなってきたら休憩。

お昼には、畑で採ってきた新鮮なカバを飲んで、

お昼寝。

夕方涼しくなってきたら畑に働きに出て、

日が沈んだら仕事終了。

夜には、畑で採ってきた新鮮なカバを飲んで、

ぐっすり寝る。

 

という感じ。

なんてのんびりした暮らしだろう。

 

 

年末年始の暑い季節、

夏休みは、よく避暑をしに行くという友達に連れられて、

ラミーン村に行ってきた。

(日本人でこの村に来たのはボクが初めてらしい。)

 

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村の入り口から、歩くこと1時間。

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かなり見晴らしのいい高台に、こじんまりとした村があった。

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とにかく豊かな畑がこの村の自慢らしく、

案内してもらうと、

 

生命力の溢れた草木の中に

 

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大きく育ったカバの木。 

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肩ぐらいまで背丈のあるアイランドキャベツ。 

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お昼に村に帰るとさっそく、

収穫してきた新鮮なカバの根を使って、

カバ作り。

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お口直しには、

畑で採ってきたばかりの

アイランドキャベツのガーリック煮

トマトとツナの冷製スープ。

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すごく強いカバで、

一杯飲むともう、

酔っ払って眠くなってしまうので、

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野生のブタのお肉をお昼ご飯に食べてから、

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お昼寝。 

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目を覚ますと、夕方。

 

もう一度畑に出て、

畑作業を教えてもらう。

 

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キャベツの収穫や、

カバの植え方。

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暗くなる前には村に帰ってきて、

村人一同集まって、夜ご飯を食べる。

別の畑に行っていたパパたちと一緒にカバを飲んで、

ぐっすり眠りにつく。

 

 

大自然に囲まれた中で、

畑仕事をしながら家族と一緒に毎日をゆったり過ごす村生活。

 

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バヌアツ人の愛する生活。

 

「日本は、いっぱい働いて少し休む。」

「バヌアツは、少し働いていっぱい休む。」

 

いいだろ?

って笑う友達が少し羨ましくなった。

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明けましておめでとうございます。

1月1日

けたたましい騒音と共に、

2020年を迎えた。

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バヌアツでは、

新年に変わる瞬間に、大きな音を鳴らすのが習慣らしい。

 

まずは0時になった瞬間に、

村の集会や日曜日の教会で、

人を集める時に鳴らす大きな鐘を鳴らす。

 

なんだか除夜の鐘みたいだけど、

静かなお寺にゴーンゴーンと響くような上品な鳴らし方じゃない。

 

ガンガンガンと、

とにかく大きな音を立てるために力任せに叩く。

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この鐘が鳴り終わると、

それぞれが持っているものを鳴らす。

 

車のクラクション、

プラスチックのラッパ(これ、かなり大きな音が出る。)、

竹に火薬を詰めたもの(こんなの作って大丈夫なのかな。)、

巨大スピーカー(これでガンガン音楽を鳴らすのはいつも通り。)

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それから、

音楽を鳴らしながらみんなで踊りまくる。

(日が昇るまで踊るらしいけど、ボクは力尽きて、4時くらいに家族の家で寝た。)

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バヌアツの元日は、

いつも通り家族で一緒に過ごす。

 

朝ごはんをみんなで食べて、

みんなでゴロゴロして、

お昼ご飯をみんなで食べて、

みんなでゴロゴロして、

夕飯をみんなで食べて。

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うーん、

いつもの日と全く変わらない気がする。

けれど、

村の人にとって特別な1日を、

新しい1年の始まりを祝う1日を、

 

「家族と一緒に過ごす。」

 

当たり前で、すごく大事なこと。

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2021年3月に活動が終了して帰国するボクにとって、

この1年間が勝負。

 

上を向きながら挑戦して、

足元を見ながらのんびりと構えて、

あっちこっち寄り道しながらおもしろいことを探して、

バヌアツの人と学校教育を楽しめたらいいな~。

 

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2020年は、どんな1年になるのでしょうか。

みなさんにとって、たくさんの良きことがありますように。

本年もよろしくお願いします。

(メモ)子どもの育つ場所

日本で小学校の先生をしていた4年間。

「教室」って空間をすごく大事にしてた。

 

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教室の中の、みんなの関係はどうか。

教室の中で、どんなことを学んで、

どんな力が付くのか。

 

教室がどれだけ、温かい場所になってるか。

居心地のいい場所になってるか。

安心のできる場所なのか。

 

この教室で過ごす1年間で、

どれだけ伸びたんだろうか。

 

とかとか。

 

学級担任だから、

「学級」が考える時の基準になってたんだなと、今、思う。

 

 

本の学校では、子どもが教室で過ごす時間がとても多い。

だから、友達関係が固まりがちだったりする。

休み時間に外に遊びに行っても、けっこうクラスの子と一緒に遊ぶことが多いし、

クラスが変わると、放課後に遊ぶ仲間が変わったりもする。

 

バヌアツのエキペ小学校では、子どもが教室で過ごす時間が、日本ほど多くない。

休み時間や昼休みは、他の教室やグランド、木の木かげや浜辺など、自由にのんびりしてるし、

学年関係なく関わる時間がすごく多い。

(エキペ小学校は近くのいくつかの村から子どもたちが通ってるから、村ごとに分かれてたりはする。)

 

 

子どもは一体どこで育つんだろう。

 

朝、「自分の家」で目覚めて、

「学校」で多くの友達と会い、

「教室」でたくさんのことを学んで、

放課後、「地域」の中で遊んで、

夜、「自分の家」で眠りにつく。

 

もちろん、以前も、

「学校」や「教室」が、子どもの育ちに関わる一部分でしかないことは、分かってた。

 

けれど、今、JICA海外協力隊のボランティアとして、エキペ村にいると、

子どもたちが、

「地域」の自然の中で、

「地域」の異年齢のグループの中で、

学ぶことがいかに大きいかをすごく感じてる。

 

前にも書いたけど、

エキペ村は、子どもの育ちに理想的なコミュニティだと思う。

bokutaro.hatenadiary.com

 

お兄ちゃんお姉ちゃんの振る舞いを見ながら、

年下の子たちの面倒を見ながら。

 

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きっと子どもの育つ場所は、ボクが考えているよりずっと広いんだと思う。

 

子どもたちの周りに、なるべく多くの大人や年齢の異なる友達たちとふれ合える環境があるといいなと思う。

バヌアツ流BBQ

時々、

「チキンをRoast(ロースト:焼く)するぞ!」と声をかけられる。

 

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何でもない休日に。

 

学校のピクニックの日に。

 

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エキペ村の人はみんな、

火を起こすのがものすごく上手くて、

森の中で、海辺で、すぐにBBQが始まる。

 

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首都のスーパーで冷凍の鳥の手羽を買ってきてBBQをすることもある。

 

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そういう時は、

解凍するために、海水を汲んできて、しばらくつけておく。

ちょうどいい塩加減になるらしい。

 

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海水以外の味付けはなし!

 

これがまた美味しい。

 

 

野生の鶏を捕まえてきてBBQすることもある。

 

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そういう時は、

味付けは全くなし!

 

これがまたものすごく美味しい。

 

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ちなみに、

エキペ村の人は、鶏以外にも多くの野生の動物を捕まえてきては食べる。

 

・パチンコで撃ち落とした小鳥

(羽をむしって、丸焼き。頭以外を丸かじりした。

来たばっかりの頃で、見た目がちょっとアレだったから写真は撮ってない。)

 

・コウモリ

(フルーツばかり食べてるから、香りがすごくいいらしい。

まだ食べてない。)

 

・ヤドカリ

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(ココナッツミルクをかけてスープにすると、ヤドカリの卵がスープに溶けて、すごくマイルドになる。

バリバリと音を立てながら食べる。)

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・ココナッツクラブ

(ものすごい硬いココナッツをハサミで砕くヤシガニ。高級中華料理店でも食べられるらしい。

まだ食べてない。)

 

・豚

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(森にはけっこうたくさんの野生の豚がいる。

一度、銃を持った友達と一緒に森に入り、走って追い回したけど、捕まえられなかった。

犬に追わせて、モリで突くこともあるらしい。

まだ食べてない。)

 

・タコ

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(若者が海に入って、モリや網で魚やタコを捕まえる。

もちろん美味しい。)

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・ウナギ

(森の中に1泊しに連れて行ってやると言われてる。川ではウナギも獲れるらしい。

まだ食べてない。)

 

 

日本に帰る頃には、

いろんな野生の生き物の味を知ってるんだろうなと思う。

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(メモ)子どもが学ぶ姿を見守ること

エキペ小学校の多くの算数の授業は、

大学の講義にちょっと似てる。

(そうじゃない先生の授業も、もちろんある。)

(それに、そうじゃない大学の講義だってもちろんある。)

 

 

先生が話して説明する。

先生が黒板にいくつかの問題を板書する。

子どもたちは問題をノートに写す。

子どもたちが問題を解く。

先生が黒板に答えを書く。

 

 

日本で講義型って呼ばれる授業

(甲斐崎先生は、

「後頭部凝視型」と呼んでいた。)

今の教室 - もぐらのさんぽ

 

それよりも、さらに一方的な感じ。

 

 

先生は、声の大きい反応の良い子とやり取りしながら、説明する。

 

教科書もドリルもプリントもないから、

子どもたちは、板書された問題を問題文から図形まで全てノートに写す。

 

スラスラノートに写す子がいる一方、

ノートを開いてすらいない子もいる。

 

先生が、そろそろ時間がないなと判断したら

(教室の時計は止まってるから、先生の感覚。)

黒板に答えを書いていく。

 

その時、一番作業が遅い子は、

日付と曜日を書いていたりする。

 

遅い子は、問題を考える時間もなく、答えを写す。

 

 

やる気と理解度と作業進度の「差」がすごい。

 

 

授業の型とか、子どもに問いかける発問の工夫だとかの前に、

何か違和感がある。

 

先生は、子どもの姿を見ているんだろうか。

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「誰が理解していて、誰が分かっていないのか。」

「誰がどんな考え方をしているのか。」

「つまずいている子はいるか。」

「遅れているのは、どの子か。」

「何となくやる気の出ない子はいるか。」

「あの子は今日、体調が悪いんじゃないか。」などなど

 

1クラスの人数は多いし、教科書などハード面での課題もあるけれど、

良くも悪くも時間には、とてもゆとりがある。

(1コマ2時間もある。という意味でも、

1年間の学ぶべきカリキュラムに余裕がある。という意味でも。)

 

 

「その授業での子どもの理解度を把握すること。」

 

「その日の子どもの体調を見取ること。」

 

「子どもの学ぶ姿を見守ること。」

 

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来年度、エキペ小学校の先生たちと一緒に考えていきたいことの1つ。

良いお年を。

バヌアツの年末はさわがしい。

村人はみんな、首都ポートビラに買い物に出かけて、

村に帰ってきて夕飯を家族みんなで一緒に食べて、

深夜0時前から1時間くらい、

騒音を立てまくる(らしい。まだ話に聞いてるだけだから、この後体験する。)

 

車のクラクション、教会のベル、ラッパ、竹などなど。

大きな音を立てられれば何でもいいらしい。

 

「古い1年にお別れして、新しい1年を迎える」

 

意味があるらしい。

 

 

日本で年末によく聞く言葉。

 

「良いお年を」

 

ボクは年末、この言葉を言ったり聞くのが好き。

短く使うけれど、正しくは、

「良いお年をお迎えください。」

つまり、

「来年を良いお年として迎え入れられますように。」

 

大掃除も、そもそもは、

新しい1年を迎えるにあたって家を清めて、

新年も神様に気持ち良く来ていただけるように。

という意味を込めて行うみたい。

 

とにかく、

「良い1年を迎える。」という感覚は、

世界共通だ。

 

というわけで、年の瀬のご挨拶。

 

2019年も残すところあとわずかですね。

みなさんにとって今年はどんな1年だったでしょうか。

新しい出会いはあったでしょうか。

おもしろいことや、ワクワクすることと

たくさん出会ったでしょうか。

 

2020年もたくさんのことが待ってますね。

来年、出会うことや体験することを考えてワクワクしているでしょうか。

みなさんが、2020年を良い1年としてお迎えできますように。

 

良いお年を。

 

本年も誠にありがとうございました。

2020年もどうぞよろしくお願いします。

 

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※もしも今年も年賀状を送ってくださる方がいらっしゃったら、

バヌアツから返送するため、お返事が大変遅くなってしまうことを先にお詫びしておきます。

(1ヶ月以内には必ず届くはずです。)

伝統料理ラップラップを作ってみよう

バヌアツの伝統的な食べ物

「Lap Lap(ラップラップ)」

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イモ類をすり潰し、蒸した食べ物。

(バナナ、マニョック(タピオカの原材料)、タロなど、それぞれ味と食感が違う。)

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バヌアツ人が、昔からずっと作ってきて、

大好きで大切にしている食べ物。

(感覚的には、日本人にとってのお寿司みたいな感じかな。)

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エキペ村では、

日常的に村人と食べているし、

お祝い事などのイベントの時には、必ず食卓に並ぶ。

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そんなラップラップの作り方のご紹介。

 

作業は同時進行で、家族のみんなで分担して作ることが多い。

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・イモ類をすりつぶす。

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・ココナッツの殻を剥き、中の白い部分(胚乳)を専用の道具で細かく削る。

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・バナナの葉を用意する。

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・火を起こし、石を熱する。

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・ラップラップにのせる肉類(鳥の手羽か、魚のことが多い。)の準備をする。

・ラップラップにのせる野菜(アイランドキャベツ)の準備をする。

 

・削ったココナッツをしぼって、ココナッツミルクをすり潰したイモにかけて、混ぜ合わせる。

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※石で熱すると、よくしぼれるらしい。

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・バナナの葉の上にすり潰したイモを広げる。

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・その上から、またココナッツオイルをしぼりかける。

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・野菜や肉をその上に、のせることもあれば、別のお鍋で料理することもある。

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・何枚ものバナナの葉でくるみ、しばる。

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・熱しておいた石を上にのせて、蒸す。

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⑤しばらく待ったら完成。切り分けてみんなで食べる。

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けっこう手間と労力と時間がかかる食べ物だと思う。

 

「今日は、ラップラップを作ったからご飯食べに来なよ。」

と誘われることもけっこう多い。

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イモをすり潰したものだから、

かなり重たくて食べきるのが大変だったりするけど、

(お祝い事の時に、ご飯の隣によそってくれたりすると、もう食べきることとの闘いだけど、)

個人的には、ラップラップマニョックが好き。

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得られるものと失われてくもの

元々、校長先生もやっていたという

ボクのお父さんと同い年くらいの同僚の先生と

2人でワインを飲みながら、ちょっと深い話になった。

 

 

バヌアツには、

数多くのカスタム(伝統のこと)がある。

 

83の島があって、

100以上の言語のある国だから、

それぞれの故郷に、

それぞれの伝統がある。

 

 

ココナッツの殻の剥き方から、

伝統料理の作り方まで。

 

ナイフの研ぎ方から、

畑作業に使うクワを、硬い木から作る方法まで。

 

ヤムイモの収穫の仕方から、

伝統的なカバの作り方まで。

 

伝統的な部族の踊り方から、

自然の材料だけで建てる家まで。

 

風邪を引いた時の対処法から、

黒魔術まで。

 

自分たちの生活の全てを

自分たちの手でやってきた人たち。

 

 

それは、

おじいちゃんからお父さんへ

お父さんから息子へ、

 

同じように、

おばあちゃんからお母さんへ

お母さんから娘へ、

 

教えられて受け継がれてきたらしい。

 

 

もちろん今も村で、

若者は年上の人たちから多くのことを学んでいる。

 

今の日本の何十倍も地域の繋がりが強いから、

守られてきている伝統も多いように思う。

 

 

けれど、その先生は、

昔からあった伝統が失われてるって言っていた。

 

はっきりと、

「失われている」って言っていた。

 

 

お金でバヌアツをはじめ大洋州の国での影響力を上げようとしている某国、

交通事故や事件は増え、首都の街での生活は忙しくなっていく一方、

村の道には、首都で買ってきたお菓子のゴミが転がり、

今の小さい子たちは、村の言葉を少ししか喋れない。

 

生活が便利になるにつれて、

かかるお金も増えるから、

自分たちの暮らしから離れて、近くの国に出稼ぎに行く人も増え、

 

生活が便利になるにつれて、

自分たちでできることを、しなくても済むようになるから、

自分たちができることが少なくなっていく。

 

 

日本やアメリカ、オーストラリアやニュージーランドなどの国からの支援に感謝しながらも、

バヌアツの伝統、自分の村で昔から続いてきた生活・知識・技術に危機感を持ってる

この先生の感覚や考え方がすごいと思った。

 

話を聞いていて、

今やボクらの世代は、本やTVでの知識しかないけれど、

150年前くらいまで国を鎖して伝統を育み、農業社会だった日本でも、同じように悩んだ人たちがいたんじゃないかなと思った。

 

 

エキペ村の次の世代はどうかというと、

 

首都は忙しいから好きじゃないと言って、

おじいちゃんたちから伝統をたくさん聞いて、

村の畑作業やシンプルな生活を愛している若者もいれば、

 

首都でワインやウォッカを買ってきて、

朝から酔っ払い、夜にはフォーウ!と大声をあげながら、歩き回る若者もいる。

 

 

ボクにはどうにもできないけれど、

どうか「遺っていくもの」が多くあればいいなと思う。

 

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※ちなみに、この先生、すごく穏やかな人なんだけど、

あんまりワインを飲み過ぎると、息子さんへの説教がものすごくなることを、

この次に一緒に飲んだ時に知った。

健康はきれいな水から

エキペ村には、

水を綺麗にする施設から引いている水道がない。

(日本の小学4年生で学ぶ「浄水場」など市や町で管理されている施設)

 

村にある水道は、

かなり森の奥地にある川から水を引いているらしい。

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この水道設備は、

10年以上前のアメリカのボランティア

「Peace Coop(ピースコープ)」

2人が村人と一緒に作ったもののようで、

 

ボランティアたちが帰った後は、

村人が自分たちで管理している。

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水道のホースが壊れたら、新しいものと交換して、

水が足りなくなっら、水を貯めるために一時的に元栓を止めて。

 

バヌアツには、このような水道すら無い村もたくさんあって、

エファテ島一周ツアーをすると、

川で、身体を洗ったり、洗濯物をしている人を見かけることもある。

 

きっとエキペ村も、

この水道ができる前は同じように生活していたんだと考えると、

すごく大変だったんだろうなと思う。

 

 

水は、人が生活する上で、とても大切なもの。

 

飲み水や料理、食器の洗い物、

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洗濯、身体を洗い、トイレを流すなどなど。

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これらは、水が無いとできない。

 

言葉にすると簡単で基本的なことだし、

日本にいると、

よっぽどのことがない限り水が無くなることはないから、

水のありがたみを忘れがちだった。

 

けど、

川から引いてる

気分屋で気まぐれで

しょっ中水が止まる

水道で生活してみて身にしみた、

 

 

水がなくなると相当しんどい。

 

 

レインタンクの水で料理をしても、

食器が洗えず、

シャワーも浴びれないから、

海に浴びに行き、

トイレも水が流せない。

(から、林の中に行ったりもする。)

 

ちなみに、

夕方になるとよく水がなくなる。

 

それに、

水が止まって、学校が休校になり、

子どもたちが家に帰されることもしょっ中ある。

(水が無いと、学校のトイレは大変なことになるから。)

 

水が無いと、生活することすらままならない。

 

 

日本では、

水道から、綺麗な水が出てくるのは当たり前。

静岡県の水道水は、本当に美味しいと思う。

 

エキペ村では、

水道の水が、茶色になるのはけっこう当たり前。

(大雨の次の日なんかは茶色く濁ることがある。)

 

シャワーを浴びていて、これが出てきた時は

ちょっとゾッとした。

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(蚊の幼虫ボウフラちゃんが見えるでしょうか。)

 

 

衛生面的にも、健康面的にも、

綺麗な水を使うことはとても大切なこと。

 

そこで先日、

JICAバヌアツの技術協力の部門の方に来てもらって、

(JICA事業は、ボランティアだけじゃなくてたくさんのことをしてる。)

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エキペ村に浄水の仕組みを取り入れられないか、

村人と話し合い、簡単な調査をしてもらった。

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自然の力を生かして、水を綺麗にする仕組みがあるらしい。

(まだエキペ村でできるかどうか分からないから、あまり詳しいことは書けないけれど。)

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ボクが村にいる残り1年3ヶ月のうちに実現できるといいな。

 

 

それから、

エキペ小の幼稚園で手洗い指導をしている場面を見かけた。

 

ご飯を食べる前、

みんなで歌を歌って、先生が呼んだ子から、外に手を洗いに行く。

2つのバケツと石鹸が用意されていて、

片方のバケツで洗い、もう片方のバケツですすぐ。

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このやり方が衛生的かどうかは一先ず置いておいて、

手洗い指導をしているところに感動した。

 

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エキペ小学校で、食事前に手を洗っているところは見たことがないし、

そもそも、村の大人たちが石鹸で手を洗っているところも見たことがない。

 

 

ボクの活動の算数とは少し違うけれど、

自分の「健康」のために

手を洗って「綺麗」に保つことは、

学校での大切な学びの1つだと思うから、

 

来年度の活動の中で、取り組めたらいいなと思う。

 

 

日本で当たり前のことが、

バヌアツでは当たり前じゃないことが多々ある。

 

水のことを考えていて、しみじみ思った。

 

市役所や町役場、それから、浄水場や下水場、配管の作業など、

「水」のために毎日働いている方々に、心から感謝ですね。

エキペ村のピキニニ

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バヌアツの言葉、ビスラマ語で、

「子ども(Child)」のことを、

「Pikinini(ピキニニ)」という。

 

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エキペ村のピキニニたち、すごく可愛い。

 

髪の毛がくるんくるん、

目がぱっちり、

まつ毛が長くてカールしてて、

手を繋ぐポジションを何人もで取り合ったりする甘えん坊。

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とにかく可愛い

エキペ村のピキニニたちの写真をご紹介。

 

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純粋な笑顔。

楽しむことに夢中になる瞳。

いろんなことに向かうあふれんばかりの好奇心。

 

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ていうか

「Pkinini(ピキニニ)」って

言葉の響きも可愛い。

 

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暑い季節の誕生日

いつもの日本の12月は、

風が冷たくするどくなって、

富士山に雪がかぶったことに喜んで、

クリスマスが近づくにつれてちょっと街がウキウキして、

冬の香りがする。


バヌアツの12月は、

日が強い時は肌がジリジリして

汗がダラダラ流れて、

海で遊ぶのが気持ちいい季節。

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こんな夏真っ盛りの季節に、

誕生日とクリスマスを味わったのは初めて。

 

 

バヌアツの誕生日では、

「身体を清める」

おまじないのようなことをする。


Happy Birthday!と言いながら

誕生日の人に向かって、


ベビーパウダーを頭からかけたり、

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(これは結婚式でも同じことをしてた。

新郎さんの後ろのおばあちゃんに注目。)


石けんを溶かした水をたらいでぶっかけたり、

ただただ水をかけられまくったり。

 

ボクの誕生日の日は、

家族の大人たちが風邪を引いていて、

ボクがパワーを持て余してる子どもたちを連れて

海に遊びに行った。

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海でハシャギながら

小さな子たちにこしょこしょと耳打ちするお姉ちゃん。

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こっちを見ながらニヤニヤと。

聞こえないけど、たぶん、

「カズが誕生日だから、水かけるんだよ。」

という感じ。


一斉に襲ってくる子どもたち。

その後はもちろん、

水かけ合戦になって、

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追いかけごっこをして、

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打ち上げられたロブスターを見つけたりして、

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くたくたになって家に帰る。

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(と思ったら、まだまだ元気あって、

なかなか家に帰り着かなかった。)

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夜は、友達たちとカバで乾杯した後に、

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誕生日だからと、ソーセージを焼いて、

ワインでもう一回乾杯。

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プレゼントをくれた友達や、

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ボクが帰る前にこそっと、

「誕生日ケーキ首都で頼んでおいたんだけど、

出来上がってなかったから、来週食べようね」

って言ってくれたお姉ちゃん、

首都ポートビラの素敵なレストランで、

お祝いしてくれた同期の隊員。

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ありがとう。

 

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誕生日のメッセージ、ビデオクリップ

送ってくださった方々に心から感謝を。

何よりの励みになりました。

ところにより晴れ、時々雨

この不思議な天気予報。

 

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天気予報の要素が含まれ過ぎてるような気がする。

外しようがない完璧な予報のような気がする。

 

 

けれど、バヌアツの雨の日は、

まさにこの天気予報のような天気のことが多い。

 

ものすごい雨が降ってきたと思ったら、

ピタッと止んで、晴れ間が見えて、

 

空が明るくなって、晴れてるのに、

雨が降ってくる。

 

村のこっち側は、晴れてるのに、

反対側は、雨が降ってる。

 

みたいな感じ。

 

 

どこかで体験したことあるな~と思ったら、

沖縄の雨がこんな感じだったような気がする。

 

大学の頃、毎年のように沖縄に行ってたから、

写真を探してみたら、あった。

 

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写真右奥の島だけ、どしゃ降り。

(※バヌアツの写真じゃなくて、沖縄の写真だけど。)

 

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こっち側は晴れてるけど、向こう側に雨が降っていて虹が出る。

(※バヌアツの写真じゃなくて、沖縄の写真だけど、本当にこんな感じのことがよくある。)

 

 

突然、雨がやってくるから、

我が家では、気を抜くとこうなる。

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家の中にも浸水してくる。

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それから、

当たり前だけど、村の道は全て土だから、

雨が降った後は、サンダルの裏に泥がこびりつく。

 

エキペ村の人たちは、

このことを

「チョコレート工場」って呼んでいた。

 

今日も、村人のサンダルは、

チョコレート生産中。

エキペ村の朝食

エキペ村には、毎朝、

パン屋さんが来る。

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このパン屋さんの車は、

たくさんのパンを積んで島を一周していて、

(正確には、2台の車で半周ずつ)

村人は、毎朝、このパン屋さんを心待ちにしてる。

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パン屋さんの車が来ると、

子どもたちが一斉に集まってくる。

(子どもたちは超早起き、大人たちは普通に早起き。)

 

ちなみに、このパンが30バツ。(30円)

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このパン屋さん、

朝5:30から6:00すぎくらいの間に村に来る。

しかも、一瞬で村を走り抜けてく。

 

つまり、

パン屋さんが通り抜けるその一瞬の時間に、

道路に立ってないと、

 

朝ごはん抜き。

 

ボクも、

家から歩いて10分くらいの道路に座って、

毎朝、パン屋さんを待ってる。

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運が良ければ、5分くらい、

運が悪ければ、30分以上かけて。

 

 

今朝も、ちゃんと朝ごはんゲット。

ごちそうさまでした。

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